タンブラーを食洗機で洗うのはなぜダメ?食洗機対応もあるか解説!

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タンブラーを食洗器で洗ってはダメというけれど、それはなぜなのか、気になりますよね。

食洗器でタンブラーを洗ってしまうとどうなるのかも、やはり気になるところです。

また、タンブラーは使いたいけど毎回手洗いは面倒だ、という場合、食洗機対応のタンブラーが欲しくなると思います。

今回は、タンブラーを食洗機で洗ってはダメな理由洗った場合タンブラーがどうなってしまうのか、そして食洗機対応のタンブラーがあるのか等についてお伝えします。

タンブラーを食洗機で洗うのはなぜダメ?

タンブラーを食洗器で洗うとダメな理由は、タンブラーが劣化してしまうからです。

食洗機は、高温・高圧な水流で食器の汚れを落としていきます。

手洗いでも落ちないような頑固な汚れも落としてくれる食洗機は、普段は大活躍の家事の味方。

でも、その食洗機の高温・高圧な水流は、タンブラーにとっては劣化の原因になってしまいます。

また、食洗機の洗剤がもとで劣化することもあります。

食洗機の洗剤は種類も様々ありますが、そのなかには洗浄力が強力すぎて、そのためタンブラーが劣化してしまう洗剤もあるようです。

ところで、タンブラーが劣化する、とは結局なにが起こるのでしょうか?

下記、その具体例となります。

塗装が剥がれる

タンブラーの外側の塗装は、食洗機の高温・高圧の水流に耐えられないため、塗装が剥がれてしまうことがあるようです。

また、食洗機用の洗剤が塗装の剥がれる原因になります。

一般的に食洗機によく使われている弱アルカリ性の洗剤は、洗浄力が強すぎて塗装まで剥がれてしまうことがあります。

その他、食洗機の中で、他の食器などと接触した結果塗装が剥がれる、といった可能性もあるでしょう。

食洗機で洗うことは、タンブラーの外側の模様(=塗装)が剥がれて、その一部、ことによっては全部が消えてしまう危険があるのです。

部品の変形

タンブラーを食洗機で洗うと、食洗機の高温に耐えられず、タンブラーの部品が変形してしまうことがあります。

最近のタンブラーの本体はステンレス製のものが主流となっていますが、タンブラーには、プラスチックの蓋や、ゴムパッキンなど、異素材の付属部品があります。

ステンレスは食洗機で変形することはないのですが、異素材の部品は食洗機の高温に耐えられず、変形してしまうことがあります。

タンブラーの蓋やゴムパッキンが変形してしまう、ということは、蓋が使えなくなってしまう、あるいは、密閉性が弱くなり、蓋との隙間から飲み物が漏れてしまう可能性があるということです。

タンブラーの蓋は水筒の蓋ほどのしっかりした気密性は無いものが多いですが、持ち運ぶ際に中身が零れにくく、長時間机に置きっぱなしでも埃を気にする必要が無いなど、とても便利です。保冷・保温性を少し高める役目もあるでしょう。

できれば本体と同じように、部品も長く、安心して使いたいですよね。

保冷・保温性が低下する

食洗機でタンブラーを洗うと、タンブラーの保冷・保温性が低下してしまうこともあります。

タンブラーの保冷・保温性等は、そのタンブラーの素材や構造などにより違ってきます。

保冷・保温性よりもデザイン重視でタンブラーを選んだ方ならば、その性能が少々低下しても気にならないかもしれません。

でも、保冷・保温性を重視してタンブラーを選んだ方ならば、暑い季節や寒い季節、冷たい飲み物や温かい飲み物を期待して飲んでみたら、なんだか生ぬるくなってしまっていた、というのはがっかりですね。

食洗機でタンブラーを洗ってしまうと、劣化によって保冷・保温性の低下も起こるかもしれないのです。

タンブラーの内部のコーティングに傷がついたり、また、下記のボトル保護のシールが剥がれることによっても保冷・保温性の低下は起こります。

ボトル保護のシールが剥がれる

食洗機でタンブラーを洗うと、高温・高圧な水流と洗剤の影響で、ボトル保護のシールが剥がれる可能性があります

ボトル保護のシールとは、真空二重構造のステンレスのタンブラーの底面に貼られたシールのことです。

保冷・保温性に優れたタンブラーには、ステンレス製の真空二重構造のタンブラーがあります。

真空二重構造とは、タンブラー本体を二重にして、その内側と外側の間を真空状態にして熱が伝わらないようにして、断熱効果を得る仕組みです。

タンブラーの底には真空状態にするとき開けた穴を塞いで溶接して閉じた箇所があり、ボトル保護のシールはその部分の上に貼られているのです。

そのボトル保護のシールが剥がれることによって、その下に隠れていた溶接部分が露になり、脆くなって破損したりすると、タンブラーの保冷・保温性が低下してしまったり、また、真空構造部分も腐食してしまう可能性もでてきます。

ボトル保護のシールって目立たないところにあるけれど、とっても重要なものだったんですね。

食洗機対応・食洗機非対応のタンブラーの特徴

最近は食洗機対応のタンブラーも少数ながら出てきています。

とても便利になりますね。

では食洗機対応のタンブラーと食洗機非対応のタンブラーの特徴はどこにあるのでしょうか。

それぞれの特徴は次のようになります。

食洗機対応

食洗機対応のタンブラーの大半はステンレス製の真空二重構造です。

ステンレスは食洗機にも耐えられる耐久性があり、熱伝導も低く、真空二重構造ならさらに保冷・保温性は高くなります。

ステンレスは金属なので、プラスチック等のタンブラーに比べたら重くなるのが欠点といえるでしょう。

ただ、ステンレス製なら必ず食洗機対応、というわけでもありません

ステンレス本体の内部・外部のコーティングや塗装の種類、部品、底面の保護シールの取付方などによって、食洗機の対応・非対応は変わってきます。

購入の際には必ず商品説明を確認するようにしてください。

まだまだ取り扱いの少ない食洗機対応のタンブラーですが、それでも少しずつ増えてきているのではないかと思われます。

下記メーカーにも食洗機対応のタンブラーが置いてあります。

  • サーモス サーモスの食洗機対応のタンブラーはステンレス真空断熱構造。デザインやタイプも豊富。容量も240ml~600mlまで揃っています。性能も折り紙つきです。※蓋無しタイプも多いので、蓋付きタイプを探している方はご注意ください。
  • KINTO(キントー) テーブルウェアやインテリア雑貨のブランド KINTO の食洗機対応タンブラーはシンプルでどこにでもなじむデザイン。蓋に小さな飲み口が開いているタイプで、密閉性はありません。
  • 株式会社KDT Japan 株式会社KDT Japanのオリジナルブランド EriA(エリア)のタンブラーは、食洗機対応のこのglubタンブラーのみ。丸みのある形で、透明な蓋がついています。完全密閉ではありません。
  • STANLEY 創業100年以上のSTANLEYにも食洗機対応タンブラーがあります。蓋はスケルトンタイプで中身が見えますが、完全密閉ではありません。
サーモス ステンレス真空断熱タンブラー
(数タイプあり)
容量:240ml~600ml
KINTO(キントー) トゥーゴータンブラー
(ステンレス真空二重構造)
容量:240ml・360ml
EriA(エリア) glubタンブラー
(ステンレス 三重断熱構造)
容量:350ml
STANLEY ゴー真空タンブラー
(ステンレス真空断熱タンブラー)
容量:470ml

食洗機非対応

食洗機非対応のタンブラーは種類も多く、ステンレス製も、軽いプラスチック製のものもあります。色鮮やかな可愛いデザインのものが多くあります。

食洗機対応という制限に縛られていない為、個性豊かで種類も豊富

飲み口の口当たりの良さにこだわったもの、保冷・保温性などの性能よりもデザイン重視のもの、性能もデザインも両方重視しているもの、期間限定発売のものもあります。

食洗機非対応でも思わず欲しくなってしまう、そんな魅力がいっぱいです。

食洗機がダメなタンブラーに食洗機を使うとどうなる?対処法は?

食洗機がダメなタンブラーに食洗機を使うと劣化してしまいます

食洗機非対応のタンブラーを、劣化させずにできるだけ長持ちさせるための対処法は、丁寧な、優しい手洗いをすることです。

使うスポンジはできるだけ柔らかいものを選び、食器洗い洗剤は中性洗剤を使いましょう。

塩素系漂白剤は使わないこと。漂白剤を使う場合は酸素系の漂白剤を使用しましょう。

水気を早めに取り、完璧に乾かすことも重要です。いつまでも濡れた状態にしておくと、錆やカビの原因になってしまいます。

できるだけ傷をつけることを避けて、食洗機がダメなタンブラーの寿命を延ばしましょう。

タンブラーを食洗機で洗うのはなぜダメのまとめ

食洗機対応でないタンブラーを食洗器で洗うとなぜダメなのか、それはタンブラーが劣化してしまうからです。

見た目も、性能も悪くなってしまいます。

丁寧な手洗いを続けましょう。

手洗いは面倒だし、食洗機を使いたい、という方には、食洗機対応のタンブラーもあります。

お気に入りのものが見つかるかどうか探してみてはいかがでしょうか。

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